日野之彦 個展「青い絵、白い像」
会期:2026年3月21日(土) - 5月9日(土) 13:00 - 19:00
*日・月・火・祝日は休廊
会場:SNOW Contemporary / 東京都港区西麻布2-13-12 早野ビル404
オープニングレセプション:2026年3月21日(土)17:00 - 19:00
SNOW Contemporaryでは2026年3月21日(土)から5月9日(土)まで日野之彦の個展「青い絵、白い像」を開催いたします。
日野之彦は1976年石川県輪島市に生まれ、2005年には「VOCA展」にてVOCA賞を受賞しました。
インパクトの強い人物像を描く独特の画風が一躍注目され、それ以降も国内外で多くのファンを持つアーティストです。日野はVOCA賞受賞後も油彩のみならず、水彩や色鉛筆によるドローイング、彫刻作品など、さまざまなメディアを通じて新たな挑戦を精力的に継続してきました。
日野の描く人物像はその存在そのものが前景化されています。
それは日野が「物語性を排除し、人間の存在感のみを純粋に抽出したいという欲求」があると語っているように、人間の存在を浮かび上がらせることによって、感情や精神の受け皿としての身体が強調されるのです。
本展では、日野がこれまで肌の色に用いるオレンジの補色として背景に多用してきた青色を、敢えて人物像そのものに使用することを試みました。
人物像と背景との関係性を再構成することで、青を帯びた人物像に影を与えると同時に、その存在にさらなる不安定さを生み出したのです。
本作は、人の存在の希薄さと不確かさを内包させることで、これまで以上に「空白」が強調されています。
また、今回展示される彫刻作品の制作過程において、作家は「心の空洞を表す感覚は、無機質な彫刻と相性が良いと感じています」と語っています。
作家は、人間が持つ「心の空洞」を、彫刻という物質的に重量を持つ素材を媒体とすることで、より視覚的、体感的に「空虚」を表現することに成功しています。
平面作品において人物像と背景の関係性を再構築したのに対して、立体作品では、質量・空間・影そのものを取り込むことで、孤独や空虚という概念に空間的アプローチを行い、それらの概念を強度のある彫刻作品として成立させたのです。
約2年ぶりとなる今回の個展では、油彩および彫刻作品、ドローイングの新作を展示します。
現代の誰しもが感じる不安や空虚さを表現し続ける日野の新作による緊張感ある展示空間をぜひご体感ください。
日野之彦「青い絵、白い像」
*アーティスト・ステートメント
人物像を通して、今日を生きる私たちの不安、孤独、空虚を描いてきました。本個展では、そのような「心が空っぽな人物像」のイメージを、絵画と彫刻として展示します。
絵画は青色を主調とした新作を展示します。私は制作において青を多用してきました。これは、肌の色に用いるオレンジの補色として青が効果的であるためです。人体のオレンジ、背景の青。その対比を強弱で操作することによって立体感を生み出しています。今回の作品は、体に青色を着色した人物像を描き、この関係を逆転させました。人体の存在感を引き立てる青が人体そのものに重なって、影のような希薄な存在感が現れます。
私はこれまで絵画を中心に制作してきましたが、同時に彫刻にも取り組んできました。心の空洞を表す感覚は、無機質な彫刻と相性が良いと感じています。彫刻は、2016年の個展で初めてブロンズ像を発表し、今年のアートフェア東京では新作のブロンズ像を発表しました。ここに展示する彫刻は、初めて作った石彫であり、真っ白な大理石を一年以上かけて彫ったものです。
青は、何もない空を想起させる色であり、白もまた、空白そのものとしての色だと言えます。本展では、青を主調とする絵画と、純白の彫刻を同一空間に配置します。青と白を強調することで、うつろな存在感がより鮮明に立ち上がることを目指しています。
会期:2026年3月21日(土) - 5月9日(土) 13:00 - 19:00
*日・月・火・祝日は休廊
会場:SNOW Contemporary / 東京都港区西麻布2-13-12 早野ビル404
オープニングレセプション:2026年3月21日(土)17:00 - 19:00
SNOW Contemporaryでは2026年3月21日(土)から5月9日(土)まで日野之彦の個展「青い絵、白い像」を開催いたします。
日野之彦は1976年石川県輪島市に生まれ、2005年には「VOCA展」にてVOCA賞を受賞しました。
インパクトの強い人物像を描く独特の画風が一躍注目され、それ以降も国内外で多くのファンを持つアーティストです。日野はVOCA賞受賞後も油彩のみならず、水彩や色鉛筆によるドローイング、彫刻作品など、さまざまなメディアを通じて新たな挑戦を精力的に継続してきました。
日野の描く人物像はその存在そのものが前景化されています。
それは日野が「物語性を排除し、人間の存在感のみを純粋に抽出したいという欲求」があると語っているように、人間の存在を浮かび上がらせることによって、感情や精神の受け皿としての身体が強調されるのです。
本展では、日野がこれまで肌の色に用いるオレンジの補色として背景に多用してきた青色を、敢えて人物像そのものに使用することを試みました。
人物像と背景との関係性を再構成することで、青を帯びた人物像に影を与えると同時に、その存在にさらなる不安定さを生み出したのです。
本作は、人の存在の希薄さと不確かさを内包させることで、これまで以上に「空白」が強調されています。
また、今回展示される彫刻作品の制作過程において、作家は「心の空洞を表す感覚は、無機質な彫刻と相性が良いと感じています」と語っています。
作家は、人間が持つ「心の空洞」を、彫刻という物質的に重量を持つ素材を媒体とすることで、より視覚的、体感的に「空虚」を表現することに成功しています。
平面作品において人物像と背景の関係性を再構築したのに対して、立体作品では、質量・空間・影そのものを取り込むことで、孤独や空虚という概念に空間的アプローチを行い、それらの概念を強度のある彫刻作品として成立させたのです。
約2年ぶりとなる今回の個展では、油彩および彫刻作品、ドローイングの新作を展示します。
現代の誰しもが感じる不安や空虚さを表現し続ける日野の新作による緊張感ある展示空間をぜひご体感ください。
日野之彦「青い絵、白い像」
*アーティスト・ステートメント
人物像を通して、今日を生きる私たちの不安、孤独、空虚を描いてきました。本個展では、そのような「心が空っぽな人物像」のイメージを、絵画と彫刻として展示します。
絵画は青色を主調とした新作を展示します。私は制作において青を多用してきました。これは、肌の色に用いるオレンジの補色として青が効果的であるためです。人体のオレンジ、背景の青。その対比を強弱で操作することによって立体感を生み出しています。今回の作品は、体に青色を着色した人物像を描き、この関係を逆転させました。人体の存在感を引き立てる青が人体そのものに重なって、影のような希薄な存在感が現れます。
私はこれまで絵画を中心に制作してきましたが、同時に彫刻にも取り組んできました。心の空洞を表す感覚は、無機質な彫刻と相性が良いと感じています。彫刻は、2016年の個展で初めてブロンズ像を発表し、今年のアートフェア東京では新作のブロンズ像を発表しました。ここに展示する彫刻は、初めて作った石彫であり、真っ白な大理石を一年以上かけて彫ったものです。
青は、何もない空を想起させる色であり、白もまた、空白そのものとしての色だと言えます。本展では、青を主調とする絵画と、純白の彫刻を同一空間に配置します。青と白を強調することで、うつろな存在感がより鮮明に立ち上がることを目指しています。
2026 © SNOW Contemporary, All Rights Reserved.
